古訓にも、「チャンス」を逃がす者は愚人である、というのがある。
また「真によく成功する者は、常にチャンスを巧みに捉える人である」というのがある。ところが、誰でもが知っているはずのこの言葉通りに「チャンス」というものを、いつも正確に逃がさず捉えて人生に生きている人が、どの位あるであろうか。
「しかも『チャンス』というものは、そうしばしば、容易に恵まれないものである」
要するに、運命であれ、健康であれ、それをより良い状態にするには、特に更生の「チャンス」を絶対に逃がさぬことである。そして「チャンス」に対しての必要な注意は、常にそれを見逃さないようにすること、もう一つは、チャンスに直面した際は、無駄に迷いためらわないことである。即ち颯爽たる決断力をもって、万難を排して、これをキャッチすべしである。これぞ、愚人の轍を踏まない、最良の手段である。