考えてみよう。怒ったり、悲しんだり、悶えたり、苦しんだりしているときに、気持ちがいいか。
静かに、我が心のに「心に憎しみはないか、怒りは、悲しみは、嫉みは、悶えは・・・」と問うてみよう。宇宙には因果律という法則が厳として存在している。だから、そういう心持でいる人は、いつまで経っても本当の安心立命は出来はしない。美しくしておくべき心の花園に、自分から汚物を振り撒いて歩いているようなことをして、それを、「天命だ。あるいは逃げることのできない、せっぱつまった業だ」なとど考えている人があるなら、結局その人は人生を、寸法違いの物指しで測っているのと同じような結果を、作っているようなことになる。だから、良い運命の主人公として生きていきたかったら、何を措いてもまず、心を積極的にすることに注意深くし、終始自分の心の監督をしていかなければならない。
宿命を統制するにはもう一つ必要なことがある。それは、常に、心の中に感謝と歓喜との感情を、もたせるよう心がけることである。何でもいいから、感謝と喜びで人生を考えるように習慣づけよう。