大阪賛助会 A・Y
入会したての頃は、講習会に出席すれば講師のお話を一言一句聞きもらすまいぞとばかりにペンを走らせ筆記に懸命になっていました。2~3年目は頭の整理のため、自分なりに図解することに凝っていました。そして7年目に入ったこの頃はというと、1回の講習のお話の間に絶対ひとつは心に刻むキーワードをいただいて帰るぞと思って聴いています。もちろん全て記憶出来ればいいのですが、なかなかそんなわけにもいきません。ですから今日講師は何を最も私たちに伝えたかったのか、その思いの塊りともいうべきものが受取れればと思っています。
さて、本日6月27日の堀田講師の講習から私が受け取らせていただいたキーワードは「大発明だと思うんですよ」という一言。
天風先生が、当時死病といわれた結核に苦しみながらインドの山奥で修業中に、カリアッパ師に「お前は川下(身)ばかり掃除して、川上(心)の掃除をしていないよ」と諭されたそうです。ここから天風先生は、今まで気づかずに散々マイナスの暗示ばかりを心に入れてきたが、これを逆に利用してプラスの暗示ばかりを入れてやり、マイナスの暗示を追い出してやればいいじゃないかと思い至られたとのことです。そして、これがHOW TO DOとして体系付けられたものが「心身統一法」だということです。まさに逆転の発想から生まれた命がけの「大発明」です。さあ、そこで、私たちはこの命がけの大発明とどう向き合うのか・・・ここが一人一人に問われるわけです。皆さんはどうでしょうか。そして、自分はどう向き合うのか。
このように、講習会ごとに必ず何か心に響く言葉が伝わってきます。天風先生は、何としても講習会には万障繰り合わせて来いよと言われたそうです。今、天風先生はおられませんが、それだけにこの宝物である「心身統一法」を何としても伝えていくぞという講師の思いが、講習会ごとに少しずつ違った角度から聞き手の心の琴線を響かせてくれるのだと思います。
平成27年度には大阪賛助会主催だけでも年間30回以上もの講習会が計画されています。そうすると、全て出席すれば30以上ものキーワードをいただけることになります。それだけをしっかり肝に銘じるようにするだけでもなかなか大変なことだと思います。
私の講習会の聴き方の変遷をごく簡略にお話ししました。皆さんはどんな聴き方をされていますか?また天風会の場でいろいろお聞かせ下さい。楽しみにしています。